ゔぁいすのそら
以前学研から発売されていたコミックス、「ヴァイスの空」が、ジャイブから装丁も新たに復活します!
発売日は、明日、2009年1月7日(水)。
原作:あさりよしとお 作画:カサハラテツロー。
内容は・・・
すべてを厳密に管理された未来社会において、小さな反逆を開始した少年・ヴァイスの冒険譚。
一応子ども向けでにぎやかな体裁ですが、ディストピア世界を描いたSFとしては、設定的にも精神的にも、相当シビアでなところまで切り込んだハードな物語。
いろんな意味で、汗と涙と忍耐(笑)の結晶の作品。
再販は本当に嬉しいです。
再販前の学研版との違いは、まず、大きさ。
A5版から、ひとまわり小さいB6版。
(ライドバックのコミックスと、同じサイズ!)
それからカバー画。
学研版は、カバー下にある、あさりよしとおさんの下図をもとに構成したものでしたが、今回のジャイブ版は、装丁を担当されたデザイナーさんとボクで話し合って描いたものです。(・・・あさりよしとおファンの皆様、スミマセン!)
・少年漫画らしい、にぎやかな感じ。
・作中で展開する、様々なシーンを同時に描く。
・タイトルを中心に縦に入れる事で、冒険小説風味に。
等々を、念頭に入れて描きました。
本編は、学研本誌で発表した状態を忠実に再現。
巻頭の第一話は、16ページ・フルカラー!
番外編は、学習学年誌に収録された時のまま、ネーム縦組みの左開き(要するに、普通の漫画の開き方)!
ジャイブ版の方が学研版よりも、発表時の姿にこだわってるのが、なんとも面白いし、嬉しいです。
さらには、あさりさんとボクの、「ヴァイスの空」誕生にまつわる対談。
本に収録される=後に残る対談という前提だったので、慎重気味に話したつもりでしたけど、活字になってみると、いやあ〜これがなんとも偉そうな物言いで、顔から火が出ます。
・・・漫画本編は、基本的にいじってません。
今みると、手を入れたくなる箇所は沢山ありますが、これを描いた当時は、これが一つの完成形と自負していましたし、逆に今のボクではもはや表現できないような描き方も随所にあって、そのバランスを壊したくないと思ったからです。
それでも改めて読み返すと、装丁や紙質の違いで、随分印象が変わるなあと思いました。
そんなこんなですので、学研版をお持ちの方も、是非一度お手に取って頂けたらなあと思います。