まんがこうぎとむじんひこう

6月30日(火)に、大阪芸術大学にて、カサハラテツローによる特別講義を行います。
内容は、漫画のデジタル作画を中心に、経験に基づいた漫画家ライフを送るための
アドバイスなどを伝授します。
よろしく!
(・・・という依頼は確かに受けてるはずなんだけど、サイトにボクの名前は、無し。
http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/tokubetukogi/index.html
ちょっと不安・・・。)


さて。

有人宇宙開発。
人間を生きたまま宇宙に行かせ、生活させ、さらには無事に帰還させる。
万が一に備えて、何重にもバックアップシステムを作る。
経費は膨大です。
もちろん、人命がかかってるので、リスクも大きいです。


「人間はしばらく行かせない。」
そう割り切ると、宇宙開発はぐっとリーズナブルに、
そしてその分スピーディーになるのです。
有人宇宙飛行は、大国に任せましょう。
日本は、ロボット技術を駆使して、無人宇宙開発です。


公共事業として、まず、発射基地の拡充をしましょう。
今ある基地の拡大は勿論、さらに多くの発射場を作ります。
日本は東側が太平洋に思い切り面してるという、ものすごい地形的なメリットを持っているのですから、
それを生かさないのは、買い物にクーポン券を持って行き忘れたよりもずっと、もったいないのです。


そんな基地をどんどん作ると、周辺諸国から、
「けしからん軍事施設!」と、猛烈にぶっ叩かれるかもしれません。
真の外交手腕が問われます。


ロケット発射は、たとえ年間数十回以上行われても、
決して色あせない、心震えるショー・・・いや、
スーパーエンターテインメントです。
観光としても、相当な集金力があります。
(宇宙開発そのものは国家予算でも、観光事業の収入は、
ロケット発射基地のある、地方自治体の収益とします。)


大手自動車会社や、世界に冠たる日本の中小工場を総動員して
ロケットも、量産します。
もちろん、宇宙作業用ロボットも。
とりあえず、年間数十回以上のロケット発射を目指します。


宇宙工場を建設するためです。


宇宙に人工物を建造するのに、いつまでも地球資源を持ち出すワケにはいきません。
地球の資源は限られてますし、それこそ、打ち上げ費用が膨大にかさんでしまいます。
宇宙で使うものは宇宙で調達する。
宇宙工場は、宇宙で鉱物資源を採取し、精製するための施設というワケです。


軌道エレベーターは、この際作りません。
開発費も維持費もかかりそうな上に、
どんどん消費しないからです。
ロケットはじゃんじゃん打ち上げて、湯水のように消費しましょう。
(消費が大切なのは、以前の日記にも書きましたね。)



当面の目的は、月面開発です。

大昔、地球に巨大隕石が衝突して、地球が半壊しました。
そのかけらが集まって出来たと言われてる月は、
地球から片道わずか数日ほどの距離にある、宇宙に浮かぶ鉱物資源の宝庫なのです。


これが成功すると、今まで資源のない国だった日本は、世界一の鉱物資源大国となるだけでなく、
月面採掘場利権や、様々な特許技術や、実践的なノウハウも獲得してしまうことにより、
プロジェクトにかかった数京円の経費は、あっという間に回収出来てしまうのです。




・・・しかし、ここで満足する訳にはいきません。
本当の宇宙開発は、ここからがスタートです。
(つづく)