こどもむけのしごと

ボクは、もともと学研の小学生用の教材「科学」と「学習」でカット描きを始めたことをきっかけに、この業界に入った。
なので、子ども向けの仕事にはこだわりがある。
今も、依頼があるときは、積極的に受けるようにしている。


が。
はっきりいって、児童向けの仕事の原稿料は、かなり安い。
名前も大々的に載ることはめったいないし、ネットで話題になることも少ない。
それでいて、色々とシバりも多く、打ち合わせや描き直しは結構多い。
いわゆる「費用対効果」と言う面で、見た目以上に厳しい仕事だ。


そんな「稼げない仕事」を「稼げる仕事」として、システム化する頭の良い人がいる。


そのシステムとは「タイアップ」だ。
ゲームや玩具など、他の商品とのタイアップ。
...つまりきちんと関連付け、協力・連携して、それらと同時に漫画やノベルや絵本を販売する。
これは、グンと良い稼ぎになる。
昨今では、子ども向け商品の主流だ。
もともと子ども向けだった雑誌も、タイアップ商法の作品がほとんどを締めるものもある。


(「かがくる」のロボット特集の記事に書いた、カット)
タイアップ。
...そういう美味しい仕事は、ボクにはあんまりまわってこない。