かるさこそせいぎ

昨日の日記に関して、Twitter上で沢山の反響を頂いた。
「そんなこと気にせず、わが道を行け」
「なるほど、思い当たるフシがある」
御意見はおおむね、この2通り。


前者に関して言えば、それはまあまったくその通り。
そこにこだわって忘れ去られて行く可能性も含めて。


で、ここでもう少し掘り下げたいのは、後者。
つまり「一理ある」論。


いわゆる一般的な大衆=マスに
「少なくとも見た目の重たさを感じるものは、イヤだ」
という嗜好はあるっぽい。
今は電話でもパソコンでも、1gでも軽い方が良いし、
自動車は重量に応じて、税金がアップする。

(RIDEBACK1巻:表紙)
ボクの漫画に描かれるロボは、軽い。
ライドバックは、乾燥重量200kg〜400kg。
ザッドランナーは、乾燥重量150kg前後。
AT(ボトムズ=スコープドッグ)の、約6400kgや、
ガンダムRX-78の、約43.3tや、
超電磁ロボ・コンバトラーVの、550tに比べても、
相当軽い。

(ザッドランナー2巻発売時の宣伝用イラスト)
しかし、問題の本質は、そういう数字ではない。
スペック的にどんなに軽くても、せいぜい数mのジャンプしか出来なかったり、重そうな機械がぎっちり詰まっていたりするのは、やっぱり「重い」と受け止められる。
スペック的にどんなに軽くても、いやむしろ実感を伴う重量感だからこそ、かえって重たそうに感じられてしまうのかもしれない。

(タンデムLOVER:口絵)
重いのは、アウト。
ほんの一部の例外を除いて。
軽さこそ正義。
とりわけ「世間に広く売れる、売れない」という点においては。


...漫画に限った話じゃない気がしてる。